言葉

one　for　all　，　all　for　one
って言葉がありますよね。
西洋的なインディヴィジュアリズムが幅利かせてるこの日本では、なんだか型落ちしてしまったようなそんな言葉なのだけど。
モノ作りにおいてはまだまだ息づいている気がするのです。
たとえば演劇において照明、音響や衣装、役者、それぞれが演劇という全体を目指していて。
そしてまた演目は全ての一つ一つの美しさを際立たせるわけで。
そしてまたそれが全体となるような。
絵を描いているとそんなことを思うことがあります。
全体のための一部を描くための練習が必要だと感じているのです。
そしてまたその一部を際立たせるため、調和するために全体を描くということがあるような気がします。
正義の相撲、権威の綱引きが横行するこの地球じゃ、空想の中でしか生きられない言葉と哲学は芸術の中で現実に帰るのではないでしょうか。